◆「ミラノ酒の会」
会場であるミラノ総領事館公邸は、大通りに面した建物の4階にあり、見晴らしがよく、パーティができるテラスもある。18:30開演予定だったが、お客様が入り始めたのは19:00頃から。これがイタリアタイムだそうだ。東総領事は、きちんと原稿を用意し、イタリア語と日本語で挨拶。我々が用意した日本酒についての資料も読んでいただいたようで、スピーチに盛り込んでくださった。長谷川社長からも、自分たちはイタリアが大好きで、イタリアのワインも素晴らしいものがある。きっと我々が自信を持って勧める手作りの日本酒の味もわかっていただけるに違いない旨の挨拶。そして「磯自慢 愛山グラッパボトル」で乾杯。
招待客は、プロフェッショナルの方々や観光業の関係者など、日本文化に理解があり、日本酒・焼酎に興味がある方なので、昨年のミラノ・サローネのようなお客さんの殺到はない。しばらくは、遠慮なのか、性格なのか、皆さん戸惑い気味だったが、お酒がまわるにつれ和やかムードになり、蔵元に質問したり、テレビのインタビューに答えたりしてくださる。蔵元たちも昨年のミラノやアメリカで経験を積んでいるので、受け答えは慣れたもの。もちろん通訳の方に入っていただいているが、言葉の壁を越えて理解し合っている様子が見られる。
会場では、イタリアチーズやオリーブなどの一口大のオードブルがサーブされた。これは日本酒にイタリアの食材を合わせたいという総領事館サイドの配慮だ。だがここでも、お寿司の人気は別格で、ビュッフェ台に寿司が並べられると人の流れが変わる場面もあった。
ミラノの人にとっては、まだまだ日本酒は知られていないし、初めて飲んだという方も多い。皆さん口ぐちに「おいしい」、「イタリア料理に合う」と言ってくださる。もっと手軽に飲むことができれば、きっと好きになってくださるはずだ。
◆ミラノ日本酒事情〜東総領事の話
ミラノに日本食店は100軒ほどある。うち90%は中国人の経営。日本人がやっているのは15〜20軒。現在日本食、特に寿司ブーム。若い人にとって日本食はおいしいし、ステータスである。寿司バーや寿司のテイクアウトショップが次々とできている。
と同時に、日本文化ブームでもある。イタリア人は「道」のつくものを実践している。空手人口は30万人だし、総じて日本が好きである。逆に日本人は、伝統と最新の技術の両方を持っているという日本の良さをわかっていない。
昨年のミラノ・サローネでも、明らかに和のテイストが見られた。イタリアで日本の文化は浸透しつつある。余談だが、今年はミラノ・サローネに「日本展」として初めて出展するので、経済産業省の大臣が視察に訪れ、総領事館でパーティを行うとのこと。(これとバッティングしているので、はせがわ酒店の酒の会の規模が小さくなってしまった) |