2021-05-13
こんにちは管理人Hです。
今回は先日行われた麹室新設の地鎮祭の様子とともにお届けします。
前回のブログでお伝えした「甑倒し」を迎え、今期の仕込みが終了したところで蔵の麹室の新設工事がスタートしました。
毎年少しずつ修正を加えてきた麹造りの工程をより行いやすく、安定した状態に出来るよう今期まで使用した麹室を完全に取り壊し、更地の上に新しい室をこの夏の間に新設します。
日本酒ファンはご存じの方が多いかもしれませんが、日本酒造りにおいて「一麹、二酛、三造り」と言われるほど麹の品質は重要です。ここ数年、杜氏と蔵のスタッフたちが麹造りの工程に細かな調整を行なってきた結果が今期の酒質にとても大きく現れたと僕自身も感じています。
以前うちのお酒を取り上げて頂いた雑誌の中で・・・
「松の司」という酒は、良い意味で派手さもなければ、流行りに乗っているわけでもない。オーソドックスな味わいの中に、どこか繊細で上品な優しさを感じる酒だ。
・・・と書かれていました。
確かにその通りで、あくまで日本酒らしいオーソドックスな味わいの中で「少しでも雑味を少なく」「もう少しやわらかくバランス良く」というような少しづつのブラッシュアップを麹造り含め毎年毎年積み重ねています。
別分野の言葉を借りれば『スーパーノーマル』を目指すような感じでしょうか。『ニューノーマル』でもなければ『ネオ日本酒』でもなく『スーパーノーマル』。
この夏の麹室新設がまたその一歩になれば良いなと期待しています。
それではまた工事の進捗をお伝えしたいと思います。
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