2022-03-18
こんにちは、蔵人の原です。
このブログは、蔵できき酒をしながら「これって〇〇で言うたら△△みたいな」と話しをする感覚でウチの商品たちをご紹介できたらというものです。
今回も僕の独断と偏見で、ある商品を趣味のジャズで例えてみたいと思います。ウチの商品たちがそれぞれどんな感じかを知ってもらうきっかけになれば幸いです。
さて、今回例えてみるのは『純米吟醸』。
そして『純米吟醸』をジャズで言うたら『マイルス・デイヴィス』。というよりはマイルス・デイヴィスのアルバム『Rilaxin’』です。
これはどちらも〈入門編〉としてすごく良いと思うんですよね。『純米吟醸』は松の司の入門酒として。『Rilaxin’』はジャズの入門盤として。
松の司ってこんな酒
『純米吟醸』の味わいはとても松の司らしいキャラクターをしています。
昔からウチが酒造りに使っている金沢酵母由来のメロンなど瓜系の果実の香り。甘みはおだやかで丸い印象ですが、あとに感じる引き締まったミネラル感と舌の上にのっているような長い余韻は、ウチの井戸水(仕込水)の特徴をよく表しています。
こういったしっかりと締りのある味わいは食事ととても良く合います。一口飲んでわかりやすいキャラクターではないんですが、味わいの碇(いかり)みたいな。芯のある落ち着きが、料理を引き立てながら酒そのものとしての質感もちゃんと感じさせてくれます。
〈きれいな力強さ〉が感じられる『純米吟醸』はまさに「松の司ってどんな酒?」に対する入門酒としてうってつけなのです。
ジャズを楽しめるアルバム
そしてマイルス・デイヴィスの『Rilaxin’』ではジャズの良いところ、
〈臨場感〉〈音の高揚感〉〈気持ちの良いノリ〉
をわかりやすく感じることができます。
まずいくつかの曲の冒頭に聴こえるプレイヤーたちのやりとりが面白いんです。
ピアノのイントロが始まったところで「ピューウ(口笛)」でそれをストップさせて、「そうじゃなくてブロックコードで・・・」というやりとりをしたかと思うと、ガラッと印象の違うピアノが始まります。まさにその場で起こるセッションの臨場感が味わえるんです。
レッド・ガーラントのピアノは終始好調で美しく演奏をリード。マイルスのトランペットも軽快に響きます。
アルバム全体の音が高揚感に満ちていて、ベースやドラムの活き活きと軽やかなビートはジャズらしい身体を揺らすノリを感じさせてくれます。
のちにジャズの巨人となるジョン・コルトレーンの若さみなぎる演奏も聴けますしね。
出典:Amazon
〈タイトル曲(ディズニーの名曲)がとてもチャーミングなこのアルバムも入門盤におすすめです。〉
ジャズって〈大人の音楽〉とか〈おしゃれなカフェっぽい〉〈銭湯で鳴ってる〉とかそういった縁遠さや変なBGM感はなくて、『Rilaxin’』はジャズを聴いてみたい入門者にとってポップスやロックと同じように楽しむ音楽として聴けるおすすめのアルバムです。
入門編であり名役者
松の司を飲んでみたいけどまずはどれから?
ジャズを聴いてみたいけどとりあえず何から?
そんな方に是非おすすめしたい『純米吟醸』と『Rilaxin’』。
どちらも入門編とはいえしっかりと松の司の良さ、ジャズの良さが伝わる名役者です。
ということで今回は『純米吟醸』をジャズで言うたら『マイルス・デイヴィス』(Rilaxin’)でした。
あくまで個人的な感想ですので、どうかお手柔らかに。
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