創業万延元年 松の司

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松の司の「現在」

例えてみました。vol.5《陶酔はデューク・ジョーダン》

2022-03-28

こんにちは、蔵人の原です。

このブログは、蔵できき酒をしながら「これって〇〇で言うたら△△みたいな」と話しをする感覚でウチの商品たちをご紹介できたらというものです。

これまで僕の独断と偏見で例えてきたジャズ編は今回で最後。ウチの商品がどんな感じかを知ってもらうきっかけになれば幸いです。


 

今回例えてみるのは『純米大吟醸 陶酔』です。

 僕にとって『陶酔』をジャズで言うたら『デューク・ジョーダン』になります。

これは以前、ブログ《『with Matsunotsukasa』〜と酒を楽しむ》での酒のさかえや宮川さんの影響もあるんですが、ちゃんと僕なりの理由もあります。

エレガントでフランク

まず『陶酔』の個性は《エレガントさとフランクさの両立》にあると思うんですね。

香りは桃やリンゴなどの果実や花のような上品で大吟醸らしいエレガントな雰囲気を漂わせますが、飲んでみると明るい果実味と爽やかな酸味のバランス、そしてキレの良さから、軽やかでサクサクと杯がすすむフランクさも感じます。

料理とのペアリングの守備範囲も広く、きれいな味わいの大吟醸だからといってかしこまって飲むよりも、肉から野菜まで色々な料理と合わせて楽しんでもらいたい酒です。そんなところも上品さと親しみやすさを兼ね備えた『陶酔』ならではのキャラクターではないでしょうか。


出典:TOWER RECORDS 

かたやデューク・ジョーダン(1922〜2006)はアメリカのニューヨーク出身で、70年代から80年代にかけて日本でも大人気のジャズ・ピアニストでした。叙情的で美しい演奏には、人を寄せつけない張り詰めた感じはなくて、つねに聴き手に手を差し伸べているような親しみのこもったやさしさがあります。

美しくやさしいスイング

そんなデューク・ジョーダンのアルバム『Flight to Denmark』はその個性を強く感じられます。中でも『Everything Happens to Me』という曲のエレガントで叙情的な美しいピアノは、心にしみるだけじゃなく、身体をやさしく心地良くスイングさせてくれます。


出典:Amazon

《vol.2》で取り上げたビル・エヴァンスの硬質で耽美的な叙情性にくらべて、柔和であたたかい叙情性のデューク・ジョーダンはジャズ初心者にも聴きやすくおすすめのピアニストです。

『陶酔』と『デューク・ジョーダン』、どちらもエレガントさと親しみやすいさを兼ねそなえたキャラクターが素敵な酒とジャズですね。


出典:UNIVERSAL MUSIC JAPAN
〈このアルバムでは伴奏者としてやわらかく美しい音世界の創造に大きな役割を果たしています。〉

ということでジャズ編の最終回は『陶酔』をジャズで言うたら『デューク・ジョーダン』でした。

あくまで個人的な感想ですので、どうかお手柔らかに。

次回はジャズ以外の何かにウチの商品たちを例えてみたいと思います。お楽しみに。

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