2020-12-18
松の司にゆかりのある方々に手紙を送り、その方の今観たい聴きたいものを紹介してもらいながら、それと一緒に呑みたい松の司商品を教えていただく『with Matsunotsukasa』。手紙のやりとりをご覧いただきながら松の司を楽しむ参考にしてもらえたらと思います。
担当は原です。
第一回目のテーマは『音楽』
お相手は滋賀県近江八幡市の特約販売店「酒のさかえや」の宮川 晃さんです。
カメラや音楽(特にJAZZ)に趣味が深く今回のテーマにはピッタリかと思い宮川さんに手紙を書きました。
宮川さんへの手紙 >>>
拝啓
いつも松の司の販売にご尽力いただきありがとうございます。
朝晩が冷えるようになり、すっかり秋の様相で冷やでもお燗でも日本酒がすすむ季節になりました。日本酒を造る者としても、ただの酒好きとしても、お酒呑む時というのはその味だけではなく、一緒に飲む人や空間、その場の雰囲気がとても大切だと常々思っておりまして、そこに流れる音楽も大切なファクターだと思っています。
そこで、音楽に詳しい宮川さんに、こんな秋の夜長にゆっくり浸りたい音楽について伺いたいなとこのような手紙を送らせていただきました。独りでしっぽり物思いにでもふけりながら聴きたいアーティスト、曲でもアルバムでも構いません。少し肌寒い秋の夜のお供にしたい音楽を是非教えてください。
そして、その音楽と一緒に呑みたい松の司のお酒をセットで教えていただければ、とても気持ちの良い秋の夜を過ごせると思います。どうぞよろしくお願い致します。
敬具
松瀬酒造株式会社 原 一成
>>> 宮川さんからの手紙
拝啓
各地より初冠雪の便りが届くようになり、暮秋というにふさわしい気候となってまいりました。原様におかれましてはより一層のご活躍の事と存じます。
さて、先般よりお問合わせいただいていた音楽の件で本日は遅まきながら筆をとりました。松の司にぴったりのおすすめの音楽ということで簡単そうで難しく、悩み始めるときりが無く最終的に頭で考えるより、自身のハートに素直になって感じるままに酒、音楽に向き合いました。音楽は・・・
Duke Jordan / Flight to Denmark より
「Everything Happens to Me」です。
有名なJazzのスタンダードです。メロディー、コード進行の美しさは数あるスタンダードの中でも特に素晴らしいと思います。失恋の曲というのも秋らしいかと・・・演奏のテンポも絶妙で、酔うと自然に体がゆらりゆらりとSwingしますが、エド・シグペンが刻むハイハットのテンポがその揺れにピッタリとあてはまります。
余計なものを取り払い、必要最少限の音数なのも素晴らしい。その開いた音の空間に自身のイマジネーションが絡み合って最高の酔い心地を約束してくれます。
合わせる松の司は純米大吟醸「陶酔」。透明感のある山田錦の旨味と程良い吟醸香、シンプルでありながらも限り無く奥深い味わいは、いつまでも酒と会話していたくなる銘酒です。
暮れゆく秋の夜長、Duke Jordanのリリカルなピアノに耳を傾け「陶酔」を心ゆくまで味わう・・・最高な夜の過ごし方ですね。
以上おすすめの音楽、お酒とさせていただきます。酒造りも始まりましたね。体に気をつけて頑張って下さい。みな様にもよろしくお伝え下さい。
敬具
酒のさかえや 宮川 晃
宮川さんおすすめの曲が入ったアルバム「Duke Jordan / Flight to Denmark」は僕も大好きなアルバムなので手紙を読んだ瞬間心が躍りました。本当に暮秋にふさわしい美しい音楽だと思います。「Everything Happens to Me」with「陶酔」でみなさんも素敵な秋の夜をお過ごしください。
宮川さん、ありがとうございました。
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